当院入院患者の退院後の転倒に関する研究
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概要
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【目的】当院入院患者の退院後の転倒状況を調査し、退院時指導の一助とすることを目的とした。【方法】入院時の転倒回数をカルテより収集した。退院後の調査は郵送法にて退院後1か月、3か月、6ヶ月に実施し、過去1か月の転倒回数と転倒場所、転倒時の動作を収集した。【結果】対象者は313名で、脳血管障害50%、脊髄損傷7%、パーキンソン病2%であった。退院後1か月、3か月、6ヶ月の転倒者(1回以上転倒した者)の割合はいずれも約25%であった。転倒場所は室内の転倒が多かったが、時間の経過とともに屋外での転倒が増加していた。転倒時の動作は歩行が最も多かった。入院時と退院後1か月の転倒回数の比較では、入院時に2回以上転倒した者は退院後1か月以内に1回異常転倒する割合が60%と高かった。【考察】退院後は時間経過とともに活動範囲が増加し、屋外での転倒者が増加した可能性が示唆された。これより、入院中に可能な範囲で応用歩行練習などが必要と考えられた。また、入院時に複数回転倒したものは退院後も転倒する可能性が高く、退院時指導として本人・家族への動作指導や、地域の医療・福祉と転倒リスクについて情報共有することが必要と考えられた。
- 2013-00-00
著者
-
橘 香織
茨城県立医療大学 保健医療学部 理学療法学科
-
松田 智行
茨城県立医療大学 保健医療学部理学療法学科
-
高村 祐子
茨城県立医療大学付属病院看護部
-
水上 昌文
茨城県立医大学理学療法学科長
-
内田 智子
県立健康プラザ
-
松田 智行
日本理学療法士協会
-
橋爪 佑子
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部
-
齋藤 由香
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部
-
唐澤 瞳
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部
-
齋藤 由香
茨城県立医療大学付属病院
-
橋爪 佑子
茨城県立医療大学付属病院
-
橘 香織
茨城県立医療大学保健医療学部
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