学習指導要領制定前の単独型肢体不自由養護学校における機能訓練 : 教育課程の位置づけと教科指導との関連に着目して
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概要
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東京都立光明養護学校、大阪府立養護学校、神戸市立友生養護学校を対象に、1956(昭和31)年度から1962(昭和37)年度にかけて機能訓練が教育課程にどのように位置づけられ、教員がどのように関わったかについて検討した。3校ともに機能訓練を医学的訓練として捉えていた。また、光明と友生では機能訓練の教育的側面を認め、光明では克服指導として教科の前段階に機能訓練を位置づけて指導を行った。友生では、教育活動としての機能訓練の目的を設定した。専任が機能訓練を担当したため、光明と大阪では、教員の関わりは限定的であった。一方友生では、専任が少なく全教員が機能訓練を担当した。1963(昭和38)年に通達された養護学校小学部学習指導要領肢体不自由教育編では、医学的訓練としての機能訓練とともに、学校教育活動全体を通じた機能訓練の教育的側面も期待したが、機能訓練は医学的訓練との認識が強かった。
- 2012-03-30
著者
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