肢体不自由養護学校における特別学級の設置と教育課程の展開 : 東京都立肢体不自由養護学校に着目して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京都の肢体不自由養護学校において、特別学級設置の経緯とその概要、特別学級の教育課程をめぐる議論について明らかにした。光明養護学校は促進的な教科学習の取扱いを中心に据えた教科単元による教育課程を編成した。また、脳性まひ児の視知覚の障害などの障害特性に着目することの重要性を指摘した。一方の江戸川養護学校では、教科学習は難しいとして生活単元学習を中核に、体づくり、生活、学習、作業の4領域から成る教育課程を編成した。光明は1957年度に脳性まひ児クラスを設置し、脳性まひ児の障害特性に応じた指導を積み重ねてきた。それに対して江戸川は開校当初から重度・重複化への対応と脳性まひ児教育への対応が同時に求められた。このことが両校の教育課程に対する考え方の違いに影響したことが明らかとなった。
- 2011-03-31
著者
関連論文
- 障害児教育における教師の成長とティーム・ティーチングV : 授業者間の学び合いに着目して(自主シンポジウム15,日本特殊教育学会第47回大会シンポジウム報告)
- 極低出生体重児を育児している母親のQOLに関する因果モデルの検討
- 肢体不自由養護学校における地域支援の現状と課題
- 低出生体重児を育児している母親の心理的QOLに関する因果モデル(調査・統計)
- 東京都立光明養護学校における「言語の克服指導」から「言語治療」への展開--1958年度から1962年度にかけての実践に着目して
- 特別支援学校(肢体不自由)における自立活動を主として指導する教育課程に関する基礎的研究 : 教師の描く指導の展望に着目して
- 個別の指導計画の作成及び活用に小学校の通常学級教師が主体的に関わるための研究
- 具体的な長期目標設定に向けた組織的取り組み : A特別支援学校の「卒業後の姿の検討会」に着目して
- 実施した指導の振り返りによる設定された指導目標・内容の妥当性の検討 : 自立活動を主とする教育課程を履修した卒業生の指導について
- 学習指導要領制定前の単独型肢体不自由養護学校における機能訓練 : 教育課程の位置づけと教科指導との関連に着目して
- 肢体不自由養護学校における特別学級の設置と教育課程の展開 : 東京都立肢体不自由養護学校に着目して
- 通常学級に在籍する脳性まひ児の教科学習の困難さに対する教師の気づき
- 重度・重複障害教育担当教師の描く指導の展望の背景と日々の職務への影響