具体的な長期目標設定に向けた組織的取り組み : A特別支援学校の「卒業後の姿の検討会」に着目して
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概要
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本研究では、A特別支援学校(肢体不自由)において、長期的な視点から目標を設定し、継続的な指導を目指した取り組みの一つである「卒業後の姿の検討会」について、どのように組織的に対応することによって目的を実現しようとしているかについて検討した。「卒業後の姿の検討会」では、小・中・高等部の各教員と自立活動専科が参加し、多角的な視点から3年間の長期目標「卒業後の姿」を具体化することにより、現在の課題を捉えていた。A特別支援学校では、校務分掌「特別支援教育」が中心となり、事前に研修会を行ったり、分掌に所属している教員が司会を務めることにより、集団討議の円滑化を図るとともに、検討会の目的を実現しようとしていた。また、校務分掌「特別支援教育」は、担任も兼務する各学部の副主事が運営の主体を担い、学級担任も参加することで教員の意見も反映させるようにするなど、実践を意識した運営体制作りを行っていた。
- 障害科学学会の論文
- 2010-03-25
著者
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