重度・重複障害教育担当教師の描く指導の展望の背景と日々の職務への影響
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概要
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本研究では、障害児教育経験年数の異なる重度・重複障害教育担当教師に対する面接調査を通して、個々の教師の描く指導の展望、抱える指導上の困難や不安、困難や不安が日々の職務に及ぼす影響の実態を具体的に把握することを目的とした。新任期及び「安定」期にある教師は、自らが設定した指導目標の不確実性から日々の授業やその他の職務に不安を抱き、中堅期及び熟練期の教師は、指導目標に一定の自信を持ちつつも限られた就学期間における指導内容の精選に悩み、組織としての改善策を探る実態が明らかとなった。カリキュラムマネジメントの観点に照らした今後の学校組織としての課題には、組織構造に関する課題(自立活動専任教師の配置、担任期間の複数年化等)のほか、教師の成長の支援方策となり、各教師が同僚性を基調に協働する学校文化を培う校内研修の充実、さらには卒業までに指導すべき教育内容の整理が挙げられた。
- 2011-03-31
著者
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