岩手山西部における,トドマツアミメヒメハマキ(Zeiraphera rufimitrana truncata)によるアオモリトドマツ(Abies mariesii)針葉の被食の年次変動について
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概要
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岩手山西部地域においてアオモリトドマツ(Abies mariesii)当年枝針葉の食葉性昆虫による被食害について,1998年から2004年にかけて観察した。被害が顕著だったのは2000年から2002年で,2001年がピークであった。針葉を加害した昆虫として,ハマキガ科のトドマツアミメヒメハマキ(Zeiraphera rufimitrana truncata)を2000年,2001年に確認した。幼虫の形態や加害状況が観察期間の多くで同様であったことから,当年生針葉の被食量の年変動は本種の個体数の年変動によるものと推定された。
- 東北森林科学会の論文
- 2007-03-31
著者
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