心理士が中心に実施したうつ病の集団認知行動療法 : 大学病院における取り組みから(<特集>日本における心理士によるうつ病に対する認知行動療法のエビデンス)
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概要
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本稿では、広島大学病院において心理士が中心になって実施しているうつ病の集団認知行動療法(cognitive behavioral group therapy:CBGT)について、薬物療法との併用効果を検討した。当院のCBGTプログラムは、心理教育、セルフモニタリング、行動活性化、認知再構成といった技法を用いた12セッションから構成されている。本プログラムの効果を検討するため、うつ病患者74名について、CBGT前・後・12ヵ月後で、ベック抑うつ質問票(BDI)、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)、DSM-IVの全体的機能評価(GAF)、36-item Short-Form Health Survey(SF-36) 、自動思考尺度改訂版(ATQ-R)、非機能的態度尺度(DAS)を実施した。その結果、CBGT後において抑うつ症状(BDI,HAM-D)、非機能的認知(DAS,ATQ-R)の得点が有意に減少しており、また社会的機能(GAF,SF-36)の得点は有意に上昇していた。したがって、すべての指標において改善が認められた。またこれらの改善は1年以上維持されている可能性が示唆された。
- 2012-09-30
著者
-
吉村 晋平
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 精神神経医科学
-
山脇 成人
広島国際大学 医療福祉学部医療福祉学科
-
鈴木 伸一
早稲田大
-
山脇 成人
広島大学 神経精神医
-
松永 美希
吉備国際大学社会福祉学部臨床心理学科
-
岡本 泰昌
広島大学大学院 精神神経科
-
山脇 成人
広島大学大学院 精神神経科
-
鈴木 伸一
早稲田大学 人間科学学術院
-
国里 愛彦
広島大学大学院 精神神経科
-
神人 蘭
広島大学大学院精神神経医科学
-
西山 佳子
広島大学大学院精神神経医科学
-
国里 愛彦
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
吉野 敦雄
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
岡本 泰昌
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
松永 美希
比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科
-
山脇 成人
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
西山 佳子
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
神人 蘭
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
吉村 晋平
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
-
松永 美希
比治山大学
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