床上臥床状態にある患者への看護技術「陰部洗浄」に関する学習教材の状況
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概要
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床上臥床状態にある患者に対する看護技術「陰部洗浄」の看護実践能力を高めるための看護技術習得支援プログラムを作成することを最終目的とし、その基礎資料となる「陰部洗浄」に関する実態調査を行った。本報告では、陰部洗浄に関する「学習教材の状況」について報告する。分析対象は、書籍と視聴覚教材であり、実際に記載内容を確認できたものはそれぞれ82冊、6教材であった。「陰部洗浄を行うタイミング」について記載のあるものは少なく、表記内容は、排泄等で汚れた時とするものがほとんどであり、便器を使用する方法が基本として記載されていた。便器およびオムツ以外で使用されている物品の記載内容には大きな違いはなかった。しかし、臨床で必要とされているスタンダードプリコーション(標準予防策)に関する物品の記載のないものが多かった。陰部洗浄の手順において、女性に行う方法は大まかな記載が多く、男性の場合は具体的な部位および手順があるものが多かった。また、「便器を使用するのか、オムツを使用するのか」以外の陰部洗浄方法に関して明確な根拠を記載した教材はほとんどみられなかった。
- 2013-03-00
著者
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山本 洋子
関西看護医療大学看護学部
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山本 洋子
関西看護医療大学基礎成人看護学
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小平 京子
関西看護医療大学看護学部基礎成人看護学
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笠岡 和子
関西看護医療大学看護診断研究センター
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神山 幸枝
関西看護医療大学看護学部老年看護学
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柳澤 恵美
前関西看護医療大学地域老年精神看護学
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松原 美紀
前関西看護医療大学基礎・成人看護学
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松尾 潤子
前関西看護医療大学基礎・成人看護学
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山本 洋子
関西看護医療大学看護学部地域看護学
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小平 京子
関西看護医療大学基礎・成人看護学
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笠岡 和子
関西看護医療大学基礎・成人看護学
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