各種誘引剤を用いたオオコクヌストおよびその他甲虫類の捕獲調査
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概要
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α-ピネン, β-ピネン,-β-ピネン,エタノールおよび蒸留水を単体で用いた誘引トラップで,オオコクヌストとその他の甲虫を捕獲した。オオコクヌストはα-ピネンと-β-ピネンに強く誘引された。β-ピネンとエタノールにわずかの個体が誘引されたが,蒸留水ではまったく捕獲されなかった。また,5月7〜14日採集の雌成虫を解剖したところ,多数の成熟卵を卵巣内にもっている個体がみられた。その他の甲虫類をみてみると,シロヒゲナガゾウムシとササセマルヒゲナガゾウムシがエタノールに,ニセマツノシラホシゾウムシがβ-ピネンと-β-ピネンに,マツクチブトキクイゾウムシがβ-ピネンに顕著に誘引された。キクイムシ科ではキイロコキクイムシがβ-ピネンとエタノールのいずれにも,フィリピンキクイムシがα-ピネンに,養菌キクイムシ類がエタノールに誘引された。
- 応用森林学会の論文
- 1998-03-25
著者
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