オオコクヌストの産卵選好性試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マツノマダラカミキリの捕食性天敵のひとつであるオオコクヌストの産卵選好怪を野外網室で調べた。産卵はアカマツ丸太の折れまたは切り枝元の樹皮下に多く(全産卵数の72.4%),他に外樹皮下に27.6%みられたが,カッターでつけた内樹皮に至る人的な傷の下にはまったくみられなかった。また,マツノマダラカミキリ幼虫が存在する丸太に,存在しない丸太によりも多く産卵した。これらのことからオオコクヌストはマツ枯損木の臭いに定位したのち,寄主の存在を確認してから,産卵に適した場所,多くは折れ枝元の樹皮下を探索して産卵すると考えられた。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25
著者
関連論文
- 北海道における択伐が原生的な亜寒帯性針広混交林のカミキリムシ相とキクイムシ相に及ぼす影響
- カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死 : 被害発生要因の解明を目指して
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2009年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2008年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- ニホンジカによるミヤコザサの採食とオサムシ科甲虫の群集構造との関係
- ニホンジカがミヤコザサの採食をとおして地表性クモ類の群集構造に与える影響
- キクイムシの生態 : 食性と繁殖様式に関する研究の現状と展望
- E410 マツ穿孔虫に寄生するコマユバチ2種の野外における寄主資源利用(寄生・捕食関係・生物的防除)
- シカの採食がササにゴールを形成するタマバエとその寄生蜂2種に与える間接効果(ニホンジカによる森林の変化が昆虫類に及ぼす影響)
- G107 シカの採餌がミヤコザサにゴールを形成するタマバエの捕食寄生者の寄生率に与える影響(生態学)