幼若ホルモン様活性物質ピリプロキシフェンによるスギカミキリ防除効果の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スギカミキリ雌成虫が産卵前に幼若ホルモン様生理活性物質の1種, ピリプロキシフェンに接触すると, その産下卵の孵化率が低下することが知られている。本研究ではこのほかに, 雌への接触時間の増加により, 産下した卵はたとえ孵化できても, その後の幼虫の生存率が低下すること, また, 本剤に接触した雄と交尾した雌の産下卵の孵化率が低下することを明らかにした。これらの結果から, ピリプロキシフェンがこれまで考えられてきた以上に高い防除効果をもつことが示唆された。しかし, 雄接触の効果は雌の場合と比較すると, その効果は低く, 不安定であり, かつ交尾を繰り返すうちに効果は減少した。
- 日本森林学会の論文
- 1996-02-16
著者
-
上田 明良
森林総合研究所北海道支所
-
浦野 忠久
森林総研関西
-
伊藤 賢介
森林総合研究所九州支所
-
伊藤 賢介
森林総合研 九州支所
-
上田 明良
森林総研北海道
-
上田 明良
森林総合研
-
細田 隆治
森林総合研究所関西支所
-
藤田 和幸
森林総合研究所関西支所
-
浦野 忠久
森林総合研究所関西支所
-
藤田 和幸
森林総合研
-
藤田 和幸
森林総研・関西
-
上田 明良
森林総合研 北海道支所
-
細田 隆治
森林総合研究所関西支所:住友化学(株)農業化学品研究所
関連論文
- 北海道における択伐が原生的な亜寒帯性針広混交林のカミキリムシ相とキクイムシ相に及ぼす影響
- カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死 : 被害発生要因の解明を目指して
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2009年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2008年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- ニホンジカによるミヤコザサの採食とオサムシ科甲虫の群集構造との関係
- ニホンジカがミヤコザサの採食をとおして地表性クモ類の群集構造に与える影響
- キクイムシの生態 : 食性と繁殖様式に関する研究の現状と展望
- E410 マツ穿孔虫に寄生するコマユバチ2種の野外における寄主資源利用(寄生・捕食関係・生物的防除)
- シカの採食がササにゴールを形成するタマバエとその寄生蜂2種に与える間接効果(ニホンジカによる森林の変化が昆虫類に及ぼす影響)
- 大台ヶ原における生物間相互作用にもとづく森林生態系管理
- F323 落下後のシラカシ堅果を加害するドングリキクイムシとクリノミキクイムシの加害率,生活史と性比(生態学)
- 野外においてマツノマダラカミキリ穿入丸太に放飼したサビマダラオオホソカタムシの寄生率と移動分散
- H314 サビマダラオオホソカタムシ飼育個体の産卵と温度・日長の関係
- J213 アカマツ枯死木材内におけるマツノマダラカミキリに対する捕食の実態(一般講演)
- 滋賀県志賀町でマレーズトラップにより採集されたカミキリムシ類
- E213 サビマダラオオホソカタムシ卵放飼丸太における寄生状況および羽化脱出消長(一般講演)
- C218 マツ樹皮下穿孔虫に寄生するキタコマユバチの寄主探索行動の解析(寄生・捕食 生物的防除)
- A222 サビマダラオオホソカタムシ飼育成虫の寿命と産卵数(寄生・捕食・生物的防除)
- F206 マツ樹皮下穿孔虫に寄生するキタコマユバチの産卵行動に及ぼす寄主フラスの影響(捕食・寄生・生物的防除)
- G225 スギ生立木に穿入したスギカミキリ幼虫に対する寄生バチ放飼試験(寄生・補食・生物的防除)
- マツノマダラカミキリ捕食者オオコクヌストの生態と機能
- E112 供試寄主サイズ調節下におけるマツ樹皮下穿孔虫寄生バチの性比配分(動物行動学・行動生態学)
- 幼若ホルモン様活性物質ピリプロキシフェンによるスギカミキリ防除効果の検討
- スギカミキリの寄生バチの生活史および丸太接種幼虫に対する寄生状況
- C110 マツ枯損木における穿孔虫と天敵昆虫の密度変化(害虫管理・作物保護・森林昆虫学)
- ナガキクイムシ2種によるナラ類の集団枯損に関する予備的研究 : 穿孔密度および空間分布について
- D19 樹皮下穿孔虫の寄生バチ2種の性比調節および寄主資源利用に関する比較(天敵・生物防除)
- 寄主の含水率がカシノナガキクイムシの穿入行動と孔道内菌類に与える影響
- カシノナガキクイムシの飛来・穿入・繁殖に及ぼす餌木の含水率の影響
- D201 カシノナガキクイムシの交尾後の集合停止および忌避フェロモン不在の予測(生態学)
- カシノナガキクイムシによるブナ科樹木集団枯死被害の拡大 (特集 分布を拡大する昆虫)
- 無音の雄が穿入した丸太へのカシノナガキクイムシの誘引
- カシノナガキクイムシの雄が穿入したオートクレーブ処理ナラ丸太の雌雄に対する長期の誘引力
- カシノナガキクイムシによるマスアタックの観察とその再現
- 京都府内におけるナラ類集団枯損の発生要因解析
- ナラ丸太に穿孔した雄へのカシノナガキクイムシの集合(Journal of Forest Research)
- 生立木へのカシノナガキクイムシとヨシブエナガキクイムシの飛来消長
- 2008年に北海道で発生した森林昆虫
- 2007年に北海道で発生した森林昆虫
- H112 カラマツヤツバキクイムシ忌避剤の最適混合比,市販品との比較と有効範囲
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2007年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- 2006年に北海道で発生した森林昆虫
- I223 忌避物質によるヤツバキクイムシ類の丸太被害防除効果
- 樽前山山麓2004年18号台風風倒地における2006年度ヤツバキクイムシ類被害状況
- エグリエンマムシ族の1種Epitoxus borneolusインドネシア,カリマンタンからの新分布記録
- ボルネオの Ochicanthon 属, 4新種の記載とボルネオ産の種の検索表
- G109 ヤツバキクイムシ類の忌避物質,オクテノールとベルベノンの最適混合比(一般講演)
- H106 カラマツヤツバキクイムシの広葉樹由来の揮発物質およびverbenoneに対する忌避反応(一般講演)
- カシノナガキクイムシによって媒介される病原菌のナラ丸太への感染(Journal of Forest Research)
- H117 ドングリキクイムシの孔道創設後の時間経過と親の防衛能力の関係(生態学)
- D116 ドングリキクイムシ創設雌の入口ガード行動は何に対して行われているか?(生態学)
- F132 Hypothonemus sp.(チビコキクイムシ属の1種)のブルード発達経過と性比(生態学)
- B314 日本産マツノマダラカミキリの非休眠系選択とその性質(生活史)
- C319 ドングリキクイムシの野外における発生経過と性比(森林昆虫)
- H54 クリノミキクイムシのコロニー形成の経過と性比(生活史・光周反応・休眠)
- スギ生立木に接種されたスギカミキリ幼虫の密度と生存の関係
- 2009年に北海道で発生した森林昆虫
- スギカミキリに対するスギの抵抗性反応(穿孔性昆虫の樹幹利用様式)
- スギカミキリの生態と防除に関する研究の現状
- スギカミキリ大発生個体群の特性およびスギ樹体内における生存過程に関する研究
- スギカミキリの個体群動態とスギの抵抗性反応 (第32回林木育種研究談話会 虫害抵抗性育種の現状と展望)
- カラマツヤツバキクイムシ随伴青変菌のカラマツ生立木に対する病原性の比較
- ベトナム・メコンデルタの酸性硫酸塩土壌地帯における造林木の病虫害
- スギカミキリおよびヒメスギカミキリの寄生バチの生態
- 樹皮下穿孔性昆虫の寄生バチにおける寄主資源利用様式
- 東南アジアのオオクロツヤムシ属Aceraiusの地理的分布 (特集 東南アジアの昆虫)
- 亜社会性甲虫--家族をつくる甲虫 (社会性昆虫--最近の話題)
- 天敵昆虫による穿孔性害虫の生物的防除は可能か? (私の語りたいこと)
- 2010年に北海道で発生した森林昆虫
- トランクウィンドウトラップで採集されたエンマムシ類
- ヤツバキクイムシの発育への温度と日長の影響
- 誘引器を利用したスギノアカネトラカミキリの分布調査
- マダラコールを用いた誘引トラップの設置高別捕獲調査
- カシノナガキクイムシの寄主からの臭いに対する反応の予備調査II
- ナラ菌接種およびオートクレーブ処理した丸太へのカシノナガキクイムシの穿入
- カシノナガキクイムシ被害生残木丸太内での未交尾雄の生存と誘因効果
- コナラ丸太を用いたカシノナガキクイムシの繁殖試験
- オオコクヌスト成虫放虫によるマツノマダラカミキリ捕食実験
- マツノマダラカミキリの休眠前長日条件下飼育による蛹化率の低下および短日による休眠消去の試み(保護)
- 蛹室内マツノマダラカミキリ幼虫の日長反応の可能性
- 各種誘引剤を用いたオオコクヌストおよびその他甲虫類の捕獲調査
- 11月下旬のマツノマダラカミキリ幼虫への加温における様々な日長条件と蛹化・羽化の関係
- 11月下旬のマツノマダラカミキリ幼虫への加温における日長と蛹化・羽化の関係
- カシノナガキクイムシの寄主からの臭いに対する反応の予備調査
- 倒木がナラ類集団枯損発生に与える影響
- 各種誘引剤を用いた甲虫類の捕獲調査 : エタノールの協力剤としての効果
- オオコクヌストの産卵選好性試験
- マツノマダラカミキリの捕食性昆虫による捕食効果の野外調査
- オオコクヌスト成虫・幼虫によるマツノマダラカミキリ捕食実験(保護)
- オオコクヌストの生態(III) : 産卵と発育の経過(保護)
- オオコクヌストの生態(II) : 誘引トラップによる成虫の捕獲消長と雌雄の判別法(保護)
- マツノマダラカミキリの幼虫休眠と日長・温度の関係(保護)
- キイロコキクイムシを利用した天敵微生物(Beauveria brongniartii菌)によるマツノマダラカミキリの防除試験 : (II)袋内丸太への放虫試験
- キイロコキクイムシを利用した天敵微生物(Beauveria brongniartii菌)によるマツノマダラカミキリの防除試験 : (I)野外枯死木への放虫試験
- オオコクヌストの生態(I) : 成虫の捕獲および採卵
- スギカミキリに対する幼若ホルモン様活性物質の効果(II)
- 異なる処理をした丸太におけるカシノナガキクイムシの繁殖
- スギカミキリの食害に対するスギ内樹皮の樹脂道形成部位(保護)
- ヤツバキクイムシの発育への温度と日長の影響
- 大規模風倒後のヤツバキクイムシ類による生立木被害とその予防法 : 2004年18号台風とこれまでの台風の比較(2004年台風18号による森林被害とその後の復旧,春季行事報告)