聞き役対話の分析および分析に基づいた対話制御部の構築

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
我々は,システムがユーザの話を聞くことによってユーザが「話したい」という欲求を満たす聞き役対話システムの構築を目的としている.本研究では,まず,聞き役対話の特徴を分析するために,聞き役と話し役に分かれて行う対話(聞き役対話)と役割を持たない対話(雑談)を収集し,対話行為の割合を比較,また,対話の流れをHMMを用いて分析した.その結果,聞き役は自己開示を減らし,質問と相槌を増やすことで,話し役に自己開示や,情報提供をさせていることが確認できた.また,聞き役は自己開示をしてから質問をすることで,話し役が話しやすい対話の流れを作っていることが分かった.これらの得られた知見をもとに,対話制御システムをルールベースで構築し,その聞き役対話制御における有効性の検証をWizard of Oz方式により行ったところ,提案のルールによる制御方法が人間による制御時とほぼ同等の満足度を示し,分析に基づく提案ルールの有効性を示すことができた.
2012-12-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク