ユニット制約の緩和による柔軟な日本語文圧縮
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概要
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文圧縮は,自然言語処理の様々なアプリケーションにおいて有用である.日本語文に対する既存の圧縮手法は,単語ベースの手法と文節ベースの手法に分けられる.前者は原文から最適な単語集合を選出し,圧縮文とする.一方,後者は原文から最適な文節集合を選出し,圧縮文とする.文節ベースの手法の方が,特に文法性において,良い圧縮文を生成できる.しかし,文節ベースの手法には,個々の文節を圧縮できないという欠点がある.これは,各文節を一つのユニットとして扱わなければならないという制約があるからである.本稿では,この欠点を克服する新しい圧縮手法を提案する.提案手法では,ラグランジュ緩和を用いて上の制約を緩和する.すなわち,基本的には,各文節をユニットとして扱う.しかし,文節内に不要な単語があれば,制約を破棄し,それらの単語を文節から除去する.実験の結果,提案手法が単語ベースの手法や文節ベースの手法より良い圧縮文を生成することが確認された.
- 2012-11-15
著者
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