Pseudomonas fluorescense FPH9601がトマトの各種土壌病害に与える影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
P. fluorescense FPH9601処理苗に10^6個ml^<-1>のトマト根腐萎凋病菌を接種した場合無処理苗に比べて,発病程度が低い傾向が認められた。同病原菌の接種濃度を10^7個ml^<-1>にした場合,両区とも激しく発病したが,その程度はFPH処理苗で軽かった。FPH処理苗に萎凋病菌を接種した場合,発病株数は約1/2に減少した。また,発病程度は,いずれの試験においても無処理苗に比べて軽い傾向であった。FPH処理苗に半身萎凋病菌を接種した場合,地上部の病徴はいずれの試験においても無処理苗に比べて軽い傾向が認められ発病抑制効果が認められた。また,半身萎凋病接種苗の草丈を調査したところ,FPH処理苗の草丈抑制が約20%であったのに対して,無処理苗では約40%の草丈抑制が認められ内生細菌の効果が確認された。しかし,FPH処理苗に白絹病菌及び苗立枯病菌を接種した場合,FPH接種による発病抑制効果は確認できなかった。
- 日本土壌微生物学会の論文
- 2007-04-01
著者
-
相野 公孝
兵庫県立農林水産技術総合センター
-
岩本 豊
兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター病害虫防除部
-
相野 公孝
兵庫県農林水産技術総合セ
-
相野 公孝
兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター
関連論文
- 作付け履歴がレタスビッグベイン病の発病に及ぼす影響
- レタスビッグベイン病の総合防除
- Phytophthora nicotianaeによるポインセチア疫病(新称)
- 内生細菌の Olpidium virulentus 感染阻害効果とそれを用いたレタスビッグベイン病防除の可能性
- チオファネートメチル耐性内生細菌を用いたレタスビッグベイン病に対する薬剤処理との併用効果(関西部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- (205) 内生細菌コーティング種子製造法の開発(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (204) 内生細菌をコーティングした種子を用いたレタスビッグベイン病の発病抑制(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 微生物を生きたまま種子にコーティングし保存可能にする技術の開発
- レタスビッグベイン病に関連する2種ウイルス,Mirafiori lettuce virusとLettuce big-vein virusの血清学的検出,病徴発現および生育温度の関連
- Verticillium nigrescensによるハボタンバーティシリウム萎凋病(新称)(関西部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- 微生物を生きたまま種子にコーティングする技術--ライブコート
- (209) 圃場における食酢のレタスビッグベイン病に対する発病抑制効果(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (36) ネギ疫病に有効な蛍光性Pseudomonas属細菌の選抜(関西部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- メロンえそ斑点病ウイルスを媒介するOlpidium bornovanusの感染阻害効果を有する内生細菌の存在(関西部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- メロンえそ斑点ウイルスの媒介菌Olpidium bornovanusに感染阻害効果を示す新規Bacillus属菌の選抜
- (463) メロンえそ斑点ウイルスを媒介するOlpidium bornovanusに拮抗性を示す新種Bacillus属菌の生物学的特性等の解析(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (462) メロンえそ斑点ウイルスの媒介菌Olpidium bornovanusに対する拮抗微生物の圃場試験選抜(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (461) 室内幼苗検定法を用いたメロンえそ斑点ウイルス媒介菌Olpidium bornovanusに対する拮抗微生物の選抜(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 内生細菌の育苗時接種処理と尿素ポリマーの土壌混和処理との併用によるハクサイ黄化病防除効果
- (195)内生細菌の育苗時接種処理と尿素ポリマーの土壌混和処理との併用によるハクサイ黄化病防除効果(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 露地太陽熱利用によるハクサイ土壌病害防除-3-体系化実証による実用性の検討
- 丹波黒大豆におけるSoybean Masaic Virus(SMV)に関する研究-1-SMVが生育,収量に及ぼす2,3の影響
- イネ葉いもちの発病抑制におよぼす水溶性ケイ酸の影響
- ケイ酸カリウム溶液の育苗培土灌注によるイネ苗いもちの発病抑制
- いもち病菌接種時のイネにおけるケイ素による活性酸素の生成助長
- (164) 寒天培地接種法を用いたCaCl_2およびCa(NO_3)_2処理によるダイズ茎疫病の発病抑制効果(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (82) 兵庫県におけるダイズ茎疫病菌のレース分布(関西部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- S6I-5 内生細菌を用いた数種土壌伝染性病害の生物的防除(S6I.微生物資材接種研究の新展開,6.土壌生物,2008年度愛知大会)
- (422) Trichoderma atroviride SKT-1をライブコートした稲籾のばか苗病及びもみ枯細菌病に対する発病抑制効果(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Pseudomonas fluorescens FPH9601 菌株によるトマト根腐萎凋病発病抑制効果
- (49)レタス髄部褐変症状を引き起こす病原菌について(関西部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
- Pseudomonas fluorescense FPH9601 がトマトの各種土壌病害に与える影響
- (258) レタスバーティシリウム萎凋病に対する薬剤の防除効果(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (74) Trichoderma菌資材を用いた体系処理によるダイズ黒根腐病,茎疫病の発病抑制(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (174) トリコデルマ属菌を用いたダイズ茎疫病の生物的防除効果(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (163) リボフラビン施用によるゲイズ茎疫病の発病抑制(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- D104 バーティシリウム属菌に対する殺菌剤の生物活性
- レタスビッグベイン病に対する有効薬剤と処理条件
- レタスビッグベイン病に対する有効薬剤と処理条件
- 兵庫県の丹波黒栽培地域におけるダイズ茎疫病菌のレース分布と育種母本の選抜
- Pseudomonas fluorescens FPH9601菌株によるトマト根腐萎凋病発病抑制効果
- 内生細菌のOlpidium virulentus感染阻害効果とそれを用いたレタスビッグベイン病防除の可能性(環境保全型農業における微生物の利活用,シンポジウム)
- Pseudomonas fluorescense FPH9601がトマトの各種土壌病害に与える影響
- Olpidium brassicaeの遊走子の運動性及びレタスへの感染に及ぼす有機酢,炭酸ナトリウム及び天然活性物質の影響(2006年度大会一般講演要旨)
- 内生細菌定着苗を用いたハクサイ根こぶ病の圃場における発病抑制効果(2003年度大会一般講演要旨)
- レタスビッグベイン病に対する生物素材を中心とした各種資材の組み合わせ効果(2002年度大会一般講演要旨)
- Pseudomonas fluorescens FPT9601による誘導全身抵抗性機構
- ダイズ茎疫病の予防と防除 (第25回土壌伝染病談話会講演要旨)
- 兵庫県・丹波黒栽培地域におけるダイズ茎疫病菌のレースの分布及び抵抗性育種母本の選定
- 分野の壁を乗り越えた研究を!
- Pseudomonas fluorescens FPT9601 による誘導全身抵抗性機構