全天空写真による樹冠開空度の推定 : カラー画像の教師付き分類
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概要
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本研究では,カラーの全天空写真から樹冠開空度を求める際に,撮影地点の間隔,画像取り込み時の解像度,画像切出し時の天頂角という三つの条件が樹冠開空度の推定値に与える影響について検討した。最初にブナが優先する広葉樹天然林4ヶ所にプロットを設定し,魚眼レンズにより樹冠の撮影を行った。次に,これらの写真をフィルムスキャナで読み込み,画像を教師付分類で空と樹冠に分離した。そして各プロットの樹冠開空度を推定し,その時の誤差率を平均の標準誤差から計算した。その結果,撮影地点間隔の違いによって樹冠開空度に差が生じることはなく,読み込み解像度の違いでは680dpiまでは高解像度の画像ほど誤差率が小さくなる傾向がみられたが,それ以上ではほぼ一定となり,切り出し時の天頂角によって樹冠開空度に差が出ることはないということが示された。
- 森林計画学会の論文
- 1999-09-30
著者
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