入院経験緑内障の失明リスク
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概要
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わが国の40歳以上の緑内障有病率は,5.0%にも上ると推定されている。標準体で契約後,緑内障で入院した契約の被保険者を追跡調査した。緑内障が失明に直結するという認識は失われて来ているが,失明のみの相対リスクは,失明指数比で100倍以上と高倍率であった。新契約査定時に,緑内障の失明リスクを正確に評価することは,極めて難しいこともあって,安易に失明不担保と査定される傾向が懸念される。高度障害を含む死亡保障全体の相対リスクは,わずかに112.9%でしかなく,無条件査定も視野に入るレべルであった。しかし追跡集団は失明リスクによって層別化されていないので,個別のケースでは,失明リスクが極めて高度なものも存在するはずで,何らかの情報,例えば視野検査や治療による眼圧低下などによりリスクの層別化を行い,高リスクと判断されたものに限定して,失明不担保を付与すべきと考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 2012-03-17
著者
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