リビングニーズ特約保険金請求後の生存時間分析
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概要
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「余命6カ月以内」を保険金支払事由とするリビングニーズ特約の請求事例につき生存時間分析を行い,比例ハザードモデル及び加速モデルによる生存曲線の予測を試みた。診断書で記載を求めている項目は,呼吸障害,肝・腎障害,摂食障害,歩行障害,麻薬性鎮痛剤使用など,余命判断時の全身状態を知るのに有用であり,多くの項目で生存時間との関連が認められた。また,本人や家族に対する病名・余命告知も,生存時間と関連していた。生存曲線も出るの構築では,統計的な変数選択と医学的検討の結果,呼吸障害,腎障害,摂食障害,黄疸,麻薬性鎮痛剤使用,本人への余命告知の6変数による最適モデルを決定した。これらについて「有」か「無」かの組み合わせにより,予測生存曲線が得られた。情報の取得が難しいとされるリビングニーズ支払査定において,モデルによる予測生存曲線をアシストツールとして発展させる可能性を示すことができた。
- 日本保険医学会の論文
- 2006-03-17
著者
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