入院リスクの解析と分解 : 体格,血圧,尿蛋白,尿糖,肝機能
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概要
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入院保障商品の重要性が増すにつれ,リスク特性に関して,いっそう高度な解析が必要となる。入院保障といえば,従来入院発生のみの解析であったが,在院日数も含めたリスクの総量を評価し,さらに入院発生と在院日数のふたつの要素に分解して,リスク因子が各々の要素に及ぼす影響について検討した。入院発生に二項分布,在院日数に対数ロジスティック分布を仮定した統計モデルを用いて,体格,血圧,尿蛋白,尿糖,肝機能のリスク解析をおこなった。体格(BMI)と血圧では,入院発生リスクと在院リスクは,ほぼ並行に増減した。尿蛋白と尿糖では,入院発生リスクが顕著に増大しても在院リスクはあまり増加しなかった。肝機能検査(AST,ALT,γ-GTP)では,観察集団の規模が小さいため,内訳の評価は困難であったが,検査数値の増加にともないリスク総量は増大した。肝機能検査の中では,ASTのリスク分解能がもっとも優れていた。
- 2010-06-17
著者
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