ロジスティック回帰分析によるリスク評価 : 指数比とオッズ比の観点から
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概要
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近年選択情報として多種類の検査データが収集される機会が増加し,新契約査定時に多くの検査項目を,同時に評価しなければならない状況が日常化している。リスク評価には統計的根拠が必要だが,多くの検査項目で分類すると,分類個数が増加し,各フラクションの規模が小さくなりすぎてしまう。得られるデータの安定性は低下し,解析はしたが「科学的根拠に乏しい」状況が発生しかねない。フラクションの極小化による結果の不安定性を克服する目的で,ロジスティック回帰分析を用いてオッズ比を求め指数比との関係を検討した。尿蛋白×血圧マトリックスを用いて解析したところ,指数比の不安定な極小フラクションでも,ロジスティック回帰分析によるオッズ比は,安定的で合理的な値であった。これらの結果から多項目検査による観察集団のフラクション化の問題は,ロジスティック回帰分析により,克服することができることが示された。
- 日本保険医学会の論文
- 2006-03-17
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