診査限度基準へのアプローチ : 特定疾病保障保険について
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概要
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特定疾病保障保険の発売に当たって,その診査限度を死亡保障との整合性という視点から検討し,3倍換算法を導入した。その有効性妥当性について,再度検討した。(1)特定疾病保障保険の選択効果は,発生指数・死亡指数との比較において,死亡保障と同程度に良好であった。(2)男性の発生指数は,女性のそれと比較して良好であった。(3)男女とも特定の年齢に,特別発生指数の悪い(良い)層はなかった。(4)特定疾病の被保険者集団を観察したところ選択効果比Mは,男女計で高々1.38と換算倍率3に比べてかなり低かった。今回採用した方法は,有効に機能したと考えられた。しかし,男女間の発生指数の乖離,選択力の定量化,選択手段別の検討,死亡保障基礎とした診査限度そのものの再検討など,課題も残された。
- 日本保険医学会の論文
- 1996-12-15
著者
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