P205 γ線分光計(ポスターセッション口頭2)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
月周回衛星セレーネに搭載されるγ線分光計GRSの現状を報告する。GRSは約250cc n型高純度ゲルマニウム結晶を月探査用として初めて採用し、BGOとプラスチックシンチレータを反同時計数計として用いることでゲルマニウム検出器の持つ高分解能を維持する。ゲルマニウム結晶は計測時に冷却する必要があるが、スターリング冷凍機を用いて80-90K程度に冷却を行う。その結果セレーネGRSはLunar Prospectorに搭載されたガンマ線分光計の2倍、APOLLO GRSの4倍以上の高感度を持つ。したがって、非常に高い精度で月表面から放出されるガンマ線を測り、O、Mg、Al、Si、Ti、Feといった主要元素や、K、Th、Uなどの放射性元素を同定、定量化する。また、もし極域に氷が存在すれば、GRSは非常にエネルギー分解能が高いので、水素からの即発ガンマ線を検出でき、水の場所の特定、存在量を求めることができる。
日本惑星科学会の論文
2000-10-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク