沖縄県産パインアップル(Ananas comosus(L.)Merr.)におけるラジカル消去成分の品種間差異

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概要

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1.沖縄県産のパインアップル品種・系統についてオンラインHPLC-DPPHにより主要なラジカル消去成分の分析を行った.果肉においては,主に5つのラジカル消去成分が存在すると推定された.また,果皮では果肉に見出された成分に加えて,より脂溶性が高いと推定されるいくつかのラジカル消去成分が検出された.2.2008年および2009年産のパインアップルについてラジカル消去活性を有するHPLCピークの品種・系統間差異を調査した.ラジカル消去活性を有するピークの大きさは品種・系統により大きく異なっており,ピークA,B,Fは「沖縄13号」が,ピークC,D,Eは「ジュリオスター」が2年間に渡り最も高い値を示した.3.以上の結果から,沖縄県で育成されたパインアップル品種・系統においてラジカル消去成分に大きな品種・系統間差異が存在することが明らかとなり,ラジカル消去成分を多く含有する高機能性パインアップル品種育成の可能性が示唆された.
2011-05-15

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