要求する側の言語と実現する方法についての一考察-EPUB日本語仕様の標準化を通して-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
システムやソフトウェアの構築に当たっては,利用者側が要求する事項とそれを実現するために開発者側が提供する成果物との間に,程度の差こそあれ必ず差異が生じる.その多くは要求者側と開発者側の間の意思疎通の齟齬に起因する.また,要求者側が要求事項と混同して,自らの知見の範囲内でいわば場当たり的な解決策を提示した結果,開発者側が潜在的に提供しうる高い機能性が実現できないことや,開発者側が要求事項を字義通り鵜呑みにして実装を行った結果,要求者側の本来の意図が実現されないことが多発する.本稿では,主としてEPUBの最新仕様に日本語組み版に必要とされる縦組み機能やルビ機能を盛り込む過程を通して,要求事項の言語化とその要求事項に基づく実現方法のモデル化を試みると同時に,要求する側とそれを実現する側それぞれの留意点を手案する.
- 2011-11-11
著者
関連論文
- 定性的で主観的で個人的な記録を活用するシステムの試作 : 時間情報を例に(ライフログ活用技術とその課題,オフィス情報システム,デジタルドキュメント,一般)
- 漢字符号化のアポリア異体字問題解決の糸口を求めて(セッション2:メタデータ,言語対応,Web2.0時代の情報アベイラビリティ)
- Parallel Narratology試論 : ハイパーテキストにおける相互参照の観点から(オフィスインフォメーションシステム,ディジタルドキュメント、一般)
- 多言語による共同執筆・出力環境に関する一考察
- インターネット時代の日本語組版
- インターネット時代の日本語組版 (ライフインテリジェンスとオフィス情報システム)
- 移動データの構造化に向けた入力支援手法の開発と移動情報の流通可能性に関する研究
- 定性的で主観的で個人的な記録を活用するシステムの試作 : 時間情報を例に(ライフログ活用技術とその課題,オフィス情報システム,デジタルドキュメント,一般)
- 文書内容の操作に見るマークアップの効果(セッション2,XML応用技術特集および一般)
- デジタルドキュメント関連規格の国際化対応とICT規格の社会的責務
- デジタルドキュメント関連規格の国際化対応とICT規格の社会的責務
- Parallel Narratology試論 : ハイパーテキストにおける相互参照の観点から(オフィスインフォメーションシステム,ディジタルドキュメント、一般)
- ネットワーク社会におけるリテラシの検討 : JEITAサイバーリテラシー技術専門委員会の活動
- 電子化文書の各種規格に関する検討と考察 : 社会学的アプローチの試み
- インターネット時代の日本語組版
- ネットワーク社会でのルビの再評価 : HTML、Unicodeに即して
- 「次世代の漢字環境」
- 多言語による共同執筆・出力環境に関する一考察
- 少数利用者文字と歴史的文字の標準化とIT業界(標準化よもやま話-5)
- パネル討論「国際文字コード標準体系の課題と展望」(文字コード国際標準化の動向と課題)
- 最近の漢字コード国際標準化活動(文字コード国際標準化の動向と課題)
- パネル「多言語によるドキュメント・コミュニケーション」
- 電子書籍における外字・異体字問題に関する一考察
- 要求する側の言語と実現する方法についての一考察-EPUB日本語仕様の標準化を通して-
- 日本語組版と国際電子書籍フォーマット
- 情報交換用符号化文字集合と人名用漢字使用の実情
- 講義資料におけるマルチユースなリンクをEPUBとLODで実現するシステムの考察