インターネット時代の日本語組版
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概要
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情報の伝達において,最も大切なことは伝える内容である.それとともに伝える際の形式,スタイルも重要である.すなわち,文字を用いた情報の伝達では,印刷又はモニタ上に表示して行うが,その際の表示の体裁が問題になる.原稿及びレイアウトの指定に従って,文字・図版・写真などを配置する作業を組版という(JIS Z 8125の定義)が,この組版の技能については,従来は経験の中で身につけるものとして,明示的に示されてこなかったきらいがある.今日の組版処理は,ほとんどが電子的な作業として行われているので,組版の処理方法について明示的にする必要がある.そこで,本論では,なぜ組版を問題としなければならないか,また,日本語の組版では,どのような事項が課題としてあるのかについて検討する.また,組版の処理方法についてまとめられた数少ないドキュメントとして,日本工業規格の "JIS X 4051(日本語文書の組版方法)" と W3C Japanese Layout Task Force による"日本語組版処理の要件" があり,これらの意義についてもふれる.なお,実際の組版処理では,文字や図版等を配置する際のこまごとした事項が問題としてでてくるが,そうした細部については今回は取り上げない.主に本語組版ではどんなことが問題になるのかについて検討する.
- 2009-07-23
著者
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