音声符号化とその品質評価の国際標準化の動向
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概要
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音声符号化の近年の動向を、ITU-T 標準化の状況から私見によりまとめる。20 世紀末の約20 年間に通信のディジタル化と回線の開放という大変化が起き、半導体デバイスの高密度化という背景とあいまって、音声符号化を取り巻く状況が激変した。基本的なPCM符号化から約8 倍程の圧縮に成功したあと、環境の変化から要求条件も変遷し、標準化そのものの位置づけも変わってきている。インターネットを利用した音声通信とパーソナル・モバイル化の進展が環境変化の中心であった。今後、圧縮符号化技術が一応の成熟に達したと見れば、研究対象は圧縮率よりも周辺技術に向かうと思われるが、新たな技術革新には、信号処理理論だけでなく聴覚や感性にまつわる基礎的研究が望まれる。
- 尚美学園大学の論文
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