G.729を構成要素として用いるスケーラブル広帯域音声符号化
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概要
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本論文は,G.729を構成要素として用い,16kbit/sの符号化情報の一部からでも音声を復号することのできるスケーラブルな帯域分割型広帯域音声符号化方式を提案する.その構成は7kHz帯域音声信号を低域部と高域部に分割し,低域部を12kbit/sスケーラブル符号化で,高域部を雑音符号帳のみからなるCELP符号化(4kbit/s)でそれぞれ個別に符号化する.低域部では,下位の符号化器(コア層)を上位の符号化器(エンハンスメント層)の機能要素の一部とし,低域部符号化器全体の性能向上を図るスケーラブル音声符号化方式を提案する.また,コア符号化器とのスケーラビリティを保ちながら品質を更に向上するため,エンハンスメント層の励振成分をピッチ成分に用いる補助ピッチ予測法を提案する.これらの方式について客観値による性能比較及び主観評価試験を行い,従来法に比べて大幅に品質を向上したことを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-01
著者
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林 伸二
尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科
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林 伸二
尚美学園大学芸術情報学部
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林 伸二
尚美学園大学芸術情報学部・情報表現学科
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林 伸二
尚美学園大学
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片岡 彰俊
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
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