側抑制に基づく図形の解析 : 景観の図形認識の立場からの解明と評価に関する研究(4)
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概要
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デザインの評価の一手法として,視覚系固有の普遍的な法則を捉え,これにより客観性を確認する方法が考えられる。この問題の解決手段として,横瀬の場理論に着目し視覚現象の実験的な定量化と数値解析手段の構築を試みてきた。本論文では生理学的な立場から側抑制モデルF_<(0)>を構築し,視覚現象の定量化を試みる。まず折れ線図形を用いて心理実験を行い,これをもとに側抑制の結合係数を定義する。このようにF_<(0)>は側抑制構造を表す積分式と,実験値から推測した結合係数によって構成する。またF_<(0)>はコントラスト情報を出力するが,これを心理実験と同様の閾値へ変換する方法について検討する。ここで,単純図形について心理実験結果と計算値の比較からF_<(0)>の特性の考察を行った。この結果,側抑制構造が閾値の再現に有効であることが明らかとなったが,種々の図形において実験値と整合性の高いモデルを構築するには至らなかった。また,一連の研究の目的であるデザイン分野への応用に向け,閾値の解釈方法について初歩的な検討を行う。
- 日本デザイン学会の論文
- 1996-07-31
著者
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