電磁気学による横瀬の場の理論的見直し : 景観の図形認識の立場からの解明と評価に関する研究(3)
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概要
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景観デザインの設計寿命は数百年にわたることがある。最先端技術の強度計算と,時代の感性によってデザインされたものが数百年の後の評価に堪えるかどうか疑問がある。これに対して,人間の視覚の本質的な構造や機能は不変と考えられる。このような普遍的な要因による評価基準として,我々は横瀬の心理ポテンシャル場理論に着目した。しかし,横瀬の理論はビオ・サバールの法則を流用したことに理論的な疑問があり,我々の再現実験とも一致しなかったことから,心理ポテンシャルを表現するのに適切でないという結論に至った。そこで我々は磁場を記述した彼の式に対して静電場の理論の流用を試みた。最初にラプラスの微分方程式を用いて計算を行ったが,ここでも再現実験の結果とは一致しなかった。次に,"図"には特徴の強いところに特定の電荷を与える異方構造と"背景"には非等質な場を仮定し,ポアッソンの微分方程式を用いて解析した。その結果,完璧とは言えないが,実験結果を良く説明できる新しい近似式の候補を得た。
- 日本デザイン学会の論文
- 1996-03-31
著者
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