示差的な顔と典型的な顔の注意処理過程における比較(コミュニケーション支援,一般)
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概要
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示差性(distinctiveness)が高い顔は記憶されやすいことが先行研究から示唆されてきた.示差性効果が生じる原因の一つとして注意処理の効率性との関係が考えられる.Ryu and Chaudhuri(2007)は,その点を検討するために,注意の瞬きを引き起こすような2種類の注意課題を用いて実験を行った.本研究では変化検出課題と顔同定課題を行い,顔の示差性が注意処理に及ぼす影響を検討した.変化検出課題は500ms以内に提示された2つのペアの顔画像が変化したかを問う課題であり,示差顔を含んだ変化の方が典型顔を含んだ変化よりも検出される傾向になかった.顔識別課題はRSVPの中で提示される顔を同定させる課題であり,示差的な顔の識別率が一貫して典型顔よりも高いとはいえなかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2010-05-06
著者
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