表情の知覚的判断に関わる視覚情報 : 3次元構造の検討
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概要
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表情の知覚的判断に関わる顔の視覚情報として,線画を用いた初期の先行研究(Yamada 1993)から「傾斜性」「湾曲性・開示性」の2次元が見出されていたが,最近の研究(渡邊・山田,2002;渡邊・山口・山田,2002)から3次元構造の可能性が示された.本研究では,実際の顔画像で得られている3次元構造(Yamada et al., 1993)を元に新たな線画表情図形を生成し,被験者に基本6表情(Happiness, Surprise,. Fear, Sadness, Anger, Disgust)のカテゴリー判断を求める実験を実施した.線画の特徴点変位を説明変数としてカテゴリー判断の正準判別分析を実施した結果,視覚情報として「眉・目の傾斜性」「口の傾斜性」「湾曲性・開示性」が見出され,実画像と同様の視覚的情報空間の3次元構造が確認された.
- 2003-01-17
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