広汎性発達障害児の表情認知の特徴
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概要
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広汎性発達障害児における表情認知の特徴を倒立効果を用いて調べた.茂樹には合成顔を用い被験者に表情とは関係のない知覚的手がかりを用いさせないようにした.普段我々は全体的処理によって表情を判断しているが, 倒立提示によりそれが困難になり部分的な処理が優先となる.しかし広汎性発達障害児は普段から部分的処理により表情を判断している可能性があり倒立提示でも成績の低下が見られないと仮説をたてた.実験の結果, 予想された通り広汎性発達障害児群には倒立効果の影響があまり見られなかった.その原因として中枢性統合の障害や, 彼らが普段から他者の顔に興味を示さないために我々が普段用いている表情のパターン認識に影響が現れた可能性が考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-09-28
著者
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