ホモジニアスマルチコアCPUにおける異種OS間の連携機構の試作
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概要
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近年,マルチコアプロセッサは幅広く普及し,様々な機器に搭載されている.マルチコアプロセッサの性能を引き出すためには、専用OSによる適切なリソース管理やスケジューリング制御などを行い、コアを効率よく利用することが有効であるが,専用OS単体では、汎用OSにおけるファイルシステムやI/Oなどの機能は期待することが難しい。本研究では,汎用OSと並列演算向け専用OSを連携動作させる機構を試作した.これにより,専用OSの制御や,専用OS用プログラムにおけるI/O関連の処理を汎用OS側で行うことが可能となり,専用OSを肥大化・複雑化させずに,汎用OSの機能を専用OS側から利用できる.評価では,OS間通信のラウンドトリップ時間を計測し,90μsecという結果を得て,OS間の連携での性能に問題のないことを確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-04-15
著者
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