N-023 情報処理システム工学の確立への一提案(N分野:教育・人文科学)

概要

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情報処理システムの開発・運用・変更に関するトラブルが相変わらず発生している。これらの問題解決は、ソフトウェア工学の研究テーマだが、現在の情報処理システムはコンピュータや周辺機器などのハードウェアとネットワークおよびソフトウェアが一体となったものになり、ソフトウェア技術だけでは対応できなくなってきている。そこで、新たに情報処理システムの開発・運用・変更に関する工学を確立する必要がある。この工学を確立するために、先ず、すべきことは、研究対象である情報処理システムの表し方とこの工学を教える標準カリキュラムを定めることである。この工学の確立で、情報処理システムの開発・運用・変更が属人的な技術から汎用的な工学になる。また、それを専攻した学生は、建築工学や機械工学を専攻した学生が、まず製図を学ぶように、まず情報処理システムの表し方を学び、その後、設計論、製造論、製造監理論、運用論、変更論などを学び情報処理システムの専門家となり、社会に貢献できるであろう。
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)推進委員会の論文
2005-08-22