超音波法による骨質評価の可能性について(物性,一般)

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概要

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骨質とは、2000年にNIHにおける会議で定められた用語であり、骨の強度に関与する様々な要因の総称である。超音波法は、骨中を伝搬する音波の伝搬速度や減衰の情報をもたらすが、これらの結果は骨のマクロ・ミクロな構造や、物性、マイクロクラックなどを反映し、これらも骨質の要因とされる。本稿では、このような視点のもとで、構造が特徴的な海綿骨と皮質骨をとりあげ、縦波超音波の伝搬速度と構造との関係について述べる。特に海綿骨に関しては、縦波の2波分離現象に着目し、高速波が海綿骨の骨梁構造を反映して変化することを示す。皮質骨は密な構造であり、海綿骨ほど構造の変化が明確ではない。しかし、部位によって微細構造が異なり、音速は構造だけでなくミクロなハイドロキシアパタイト結晶の配向性に影響される。
2009-10-15

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