血管モデルチューブ内における圧力波伝搬特性の検討

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概要

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脈波は動脈硬化の診断に用いられている.脈波とは血流に伴う圧力波により血管が拡張し,それが皮膚表面で変位として観測されたものである.脈波は入射波と反射波の重畳からなる.このうち反射波は血管内を末梢部位まで伝搬した波であるため,血管に弾性率の影響を受け減衰量が変化する.しかし,反射波の伝搬特性の詳細は明らかではない.そこで,血管を模擬したチューブ,および簡易的なヒト血管モデルを作成した.そして,血管内圧力波形と脈波波形が類似した傾向を得られることから,モデル内の圧力波伝搬特性について検討を行った.その結果,頸動脈波と類似した圧力波形を観測することに成功した.モデル実験の結果より,頸動脈波波形中に観測される反射波の生じる部位を推定した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2010-11-18

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