熱音響冷却システムの共鳴周波数について(一般・材料)

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概要

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本研究は,熱音響現象を用いた新しい冷却システムを構築し,実用化することを目的としている.これまでにループ管を用いた熱音響冷却システムで室温から約40℃の温度低下に成功している.しかし,実用化に向けては,多くの課題が残されている.そこで本報告では,ループ管の全長,管内庄力,作業流体を変更し,ループ管内に発生する音波に与える影響について実験的に検討した.また,測定結果を基に,スタック内に形成される粘性境界層の厚みを算出し,音波の共鳴周波数との関係を検討した.その結果,システムは,粘性境界層の厚みがスタックの流路半径よりも小さくなるような,共鳴周波数を自励的に選択していることが解明された.共鳴周波数の解明は,効率的な熱交換を行うための,スタックの波路半径,管内圧力等のループ管全体のパラメーターの決定に役立つと考えられる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-09-10

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