熱の影響による音圧変化を考慮した時間領域有限差分法シミュレーション : 温度勾配のある細流路を通過する音波について
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概要
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自由空間中を伝搬する音波は一般には断熱変化現象である。しかしながら,極めて細い流路内を伝搬する場合には,周囲の媒質との間で熱と音のエネルギー交換が生じる。これを熱音響現象と呼び,この現象を利用した冷却システムの早期の実用化が望まれている。本研究では,ループ管と呼ばれる熱音響冷却システムの熱源部における音圧増幅現象に着目し,詳細な現象の理解によるシステムの効率向上を目的として,FDTDシミュレーションを行った。従来のFDTD法に,新たに流体の温度変化分を音圧の増減に置き換えるアルゴリズムを導入することにより,同一条件下における実測結果と同様の傾向を確認した。
- 2007-12-01
著者
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坂本 眞一
滋賀県立大学工学部
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渡辺 好章
同志社大学生命医科学部
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長谷 芳樹
神戸市立工業高等専門学校
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坂本 眞一
同志社大学
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長谷 芳樹
同志社大学工学部電気工学科
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Nagatani Yoshiki
Kobe City College of Technology
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長谷 芳樹
神戸高専電子工学科
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Nagatani Yoshiki
Doshisha Univ.
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原 康人
同志社大学工学部
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渡辺 好章
同志社大学
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