シオミズツボワムシの栄養強化成績に対する一次培養の方法と個体群増殖フェーズの影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
植え継ぎ及び連続方式で培養したシオミズツボワムシBrachionus plicatilis(以下ワムシ)を栄養強化後の脂肪酸の取り込みにより質的に比較した。植え継ぎ培養は3日周期で植え継ぎを行い、初期収容密度を800個体/mLとした。粗放連続培養法を改変した方法で連続培養を実施し、培養を行う水槽(以下培養槽)と培養槽から流出した培養を収容する水槽(以下収穫槽)を使用した。培養密度が1,000個体/mLを維持するように設定した。植え継ぎ培養からはワムシ接種後1時間後、24時間後、48時間後のワムシを栄養強化に用いた。連続培養では培養槽及び収穫槽からワムシを収穫し二次培養(栄養強化)に用いた。栄養強化は、Nannochloropsis oculataを給餌して24時間培養する区と、市販栄養強化剤(以下栄養強化剤)を用いて8時間培養する区を設定した。栄養強化を行わない区も設定した。栄養強化後、脂質を抽出し、ガスクロマトグラフィーにより脂肪酸組成を分析した。栄養強化を行わなかった区では連続培養で生産したワムシの方が脂質含量が多くなった。N. oculataで栄養強化した区では、ARAおよびEPA含量が連続培養からの試料で多くなる傾向があった。一方、栄養強化剤で栄養強化した区では、ARA、EPAおよびDHA含量が〓植え継ぎ培養の接種24hr後及び連続培養収穫槽からの試料で多くなる傾向があった。したがって、脂肪酸取り込みの効率は〓連続培養で生産したワムシの方が植え継ぎ培養のワムシよりも高かった。
- 福山大学の論文
著者
-
林 雅弘
宮崎大・農
-
小谷 知也
福山大生命工
-
林 雅弘
宮崎大学農学部生物環境科学科
-
林 雅弘
福山大学
-
林 雅弘
宮崎大 農
-
小谷 知也
福山大学生命工学部海洋生物工学科
-
伏見 浩
福山大学生命工学部海洋生物工学科
-
林 雅弘
宮崎大学農学部
-
源河 輝久
福山大学
-
源河 輝久
福山大学生命工学部海洋生物工学科
-
KOTANI TOMONARI
Nagasaki Industrial Promotion Foundation
-
伏見 浩
福山大学生命工学部
関連論文
- 1.2 これからの水産養殖にとっての優先課題 : 経験的から科学的なバイオインダストリーへ(1.5周年記念講演,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 1.1 ヨーロッパにおける海産魚類の種苗生産の現状と将来(1.5周年記念講演,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- マダイ仔魚の成長および脊椎骨異常に及ぼす亜鉛、マンガン強化アルテミアの影響(2007年日本水産学会春季大会,学会講演要旨)
- ドコサヘキサエン酸高蓄積性ラビリンチュラ類の分離と栄養強化飼料としての利用
- ドコサヘキサエン酸富化スピルリナSpilurina platensisの調製と脂質特性
- ラビリンチュラにおけるDHA含有リン脂質合成酵素のクローニングと発現解析
- ラビリンチュラにおける新奇DHA含有リン脂質の構造とその合成経路の解析
- 4.3 魚類仔稚魚期の酸素消費量の変化と成長及び生残との関係(4.健苗育成技術開発の成果報告,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 魚類仔稚魚期の酸素消費量の変化と成長及び生残との関係(2007年日本水産学会春季大会,学会講演要旨)
- 4・3 ヒラメ仔稚魚の発育段階による酸素消費量の変化(4.健苗育成技術開発の成果報告,第四回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- ヒラメ仔稚魚の発育段階による酸素消費量の変化(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 3(2)1) 生物餌料中のビタミンAおよびEPA/DHA比がヒラメ仔稚魚の健苗性に与える影響((2)生物餌料の栄養強化が健苗性に及ぼす影響,3.健苗育成技術開発の成果報告,第三回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- 生物餌料中のビタミンA含量がオニオコゼ仔稚魚の飼育成績に与える影響(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- シオミズツボワムシBrachionus plicatilisの活性に与える栄養強化剤の影響(予報)(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 生物餌料中のn-3HUFA量およびDHA/EFA比がオニオコゼ仔稚魚の飼育成績に与える影響(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- ニューロブラストーマNeuro2a細胞における海苔(Porphyra yezoensis)由来Sulfoquinovosyldiacylglycerol (SQDG)の分化とアポトーシスに対する作用
- 飼料 DHA含有クロレラの開発とその利用
- 初期餌料ワムシでどこまで対応できるか (特集 再検証! 仔魚期の餌料系列)
- 動物プランクトン(カイアシ類・ミジンコなど)の利用 (特集 再検証! 仔魚期の餌料系列)
- 未来飼料・食糧・新素材の可能性を求めて (特集 進化が見える生物,ミドリムシ)
- 海産カイアシ類Acartia tsuensisの人工飼育法検討とその餌料価値について(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- Enterococcus faecalis FK-23加熱製剤投与によるトラフグおよびヒラメへのワクチン接種効果の向上
- 物質生産ツールとしての微細藻 : 電子指向型バイオテクノロジー(e-バイオ)を起点とする藻類工学の夜明け(第62回大会シンポジウム報告)
- 2P-1162 ブリ生殖腺由来リン脂質の脂質特性とDHA含有ホスファチジルセリンの調製(4b食品科学,食品工学,一般講演,醸造・食品工学,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 3S-Ba05 物質生産ツールとしてのユーグレナ : 炭素の流れをコントロールする(物質生産ツールとしての微細藻-電子指向型バイオテクノロジー(e-バイオ)を起点とする藻類工学の夜明け-,シンポジウム,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 2P-1114 Chlorella sp.におけるカロテノイド高生産性突然変異株の取得(3a発酵生理学,発酵工学,一般講演,代謝生理学・発酵生産,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 3.7 マダイ仔稚魚期の成長に伴う摂餌日周リズム及び排泄速度の変化(3.みんなでワイワイ話そう-I.種苗生産の技術開発研究のフロンティア(ポスター),第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- オニオコゼ仔魚の成長に伴う摂餌量の経時変化(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 人工飼育下におけるオニオコゼ仔稚魚発育段階における外部・骨格形成(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 人工飼育下におけるオニオコゼ仔稚魚の相対成長に基づく発育段階(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 海産ツボワムシ類Brachionusの分類とその手法
- Larvi 2009 に参加して
- 4.4 各種製剤配合飼料の給餌はヒラメの免疫能を向上させるか?(4.健苗育成技術開発の成果報告,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 4.2 ワムシの培養法がヒラメ種苗生産成績に及ぼす影響(4.健苗育成技術開発の成果報告,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 4.1 シオミズツボワムシの脂肪酸含量に対する栄養強化法の効果(4.健苗育成技術開発の成果報告,第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 3.8 生物餌料への亜鉛とマンガンの強化によるマダイ種苗の成長と骨格異常の改善(3.みんなでワイワイ話そう-I.種苗生産の技術開発研究のフロンティア(ポスター),第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 3.5 シオミズツボワムシBrachionus plicantisの増殖フェーズにおける個体群の質の評価(3.みんなでワイワイ話そう-I.種苗生産の技術開発研究のフロンティア(ポスター),第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- 3.2 ヒラメ稚魚期における異物包囲能の発達(3.みんなでワイワイ話そう-I.種苗生産の技術開発研究のフロンティア(ポスター),第5回因島種苗生産技術交流会,関連行事-1)
- シオミズツボワムシの脂肪酸含量に対する栄養強化法の効果(2007年日本水産学会秋季大会,学会講演要旨)
- ヒラメ種苗の健苗性に及ほすワムシ培養法の影響(2007年日本水産学会秋季大会,学会講演要旨)
- ワムシ中のタンパク質含量がヒラメ種苗の健苗性に及ぼす影響(2007年日本水産学会春季大会,学会講演要旨)
- 連続培養及び植え継ぎ培養法で生産されたシオミズツボワムシの栄養強化成績(2007年日本水産学会春季大会,学会講演要旨)
- 各種製剤添加配合飼料の給餌はヒラメ、トラフグの免疫能を向上させるか?(2007年日本水産学会春季大会,学会講演要旨)
- シオミズツボワムシの栄養強化成績に対する一次培養の方法と個体群増殖フェーズの影響(学術報告要旨)
- シオミズツボワムシの栄養強化成績に対する一次培養の方法と個体群増殖フェーズの影響
- 2-(1)-2) オニオコゼ人工種苗の健苗性に及ぼす生物餌料のビタミンA強化方法の影響(2.健苗育成技術開発の成果報告,第二回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- DHA強化クロレラ Chlorella vulgaris K-22 によるワムシ培養と栄養強化
- ドコサヘキサエン酸を富化したクロレラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris) CK22株の投与による高コレステロール摂餌ラット血清脂質上昇抑制作用
- 新素材レポート 次世代の栄養素材--DHA富化クロレラ
- 1-III-2 海洋真核生物Schizochytrium limacinum SR-21におけるビタミンB_の要求性と生理機能(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 4・2 ワムシ中のビタミンA含量がマダイの健苗性に及ぼす影響(4.健苗育成技術開発の成果報告,第四回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- 4・1 ワムシの栄養強化におよぼすワムシ増殖フェーズの影響 : ワムシの培養方法で栄養強化の効率は変わるのか?(4.健苗育成技術開発の成果報告,第四回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- マダイ人工種苗の健苗性に及ぼすワムシのビタミンA含量の影響(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 生物餌料中のDHA/EPA比がヒラメ仔稚魚の骨格形成に与える影響(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 生物餌料中のDHA/EPA比がヒラメ仔稚魚の飼育成績に与える影響(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 2-(3) 今後の展開(2.健苗育成技術開発の成果報告,第二回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- 2B14-5 海洋性真核微生物ラビリンチュラ類が産生する菌体外酵素群(酵素学・酵素工学・タンパク質工学,一般講演)
- ドコサヘキサエン酸富化Chlorella vulgaris CK22株の脂質特性
- ドコサヘキサエン酸富化Chlorella vulgaris CK22株のヒトにおける安全性および血清脂質濃度に対する影響の予備的検討
- 一次及び二次培養条件がシオミズツボワムシBrachionus plicatilisに与える影響(平成17年度修士学位論文要旨)
- ワムシの亜鉛強化法に関する基礎的研究(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- ヒラメ稚魚期における異物包囲能の発違(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- トラフグ仔魚の成長に伴う摂餌量の経時変化(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- カイアシ類Tigriopus japonicus給餌のマダイ仔魚飼育成績に対する効果(予報)(2006年日本水産学会,学会講演要旨)
- 海産ツボワムシ類Brachionusの分類とその手法(学術報告要旨)
- 3(2)2) 生物餌料中のビタミンA含量がマダイ人工種苗に及ぼす影響(予報)((2)生物餌料の栄養強化が健苗性に及ぼす影響,3.健苗育成技術開発の成果報告,第三回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- 3(1) 因島におけるワムシ培養の現況と問題(3.健苗育成技術開発の成果報告,第三回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- サンプリングを行う仔稚魚飼育における生残率の推定法(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- トラフグ仔魚の飼育成績に及ぼす収容密度の影響(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 人工飼育下におけるカンパチ仔稚魚の相対成長に基く発育段階区分(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 人工飼育下の外部形態からみたカンパチ仔稚魚発育段階の形態形成(予報)(2005年日本水産学会,学会講演要旨)
- 2-(2) トラフグ人工種苗生産における収容密度の検討(2.健苗育成技術開発の成果報告,第二回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- 海産ツボワムシ類2種の性フェロモン性状
- 海産ワムシ類の分類と性フェロモンの性状
- 異なる温度でのシオミズツボワムシBrachionus plicatilis Mullerの配偶者認知
- 2.ヤブレツボカビ類におけるビタミンB_の取込みと生理機能 : 第397回ビタミンB研究委員会
- Fertilization between rotifer Brachionus plicatilis strains at different temperatures
- 高密度培養時代の新たなワムシ栄養強化餌料の探索(ワムシ大量培養法の進展とその現状)
- 2・3 ワムシの栄養強化方法(2.集中課題「ワムシ-その生物学、培養法から餌料価値-」,第三回因島種苗生産技術交流会,学会講演要旨)
- ドコサへキサエン酸富化クロレラの調製とその利用
- 豚内臓に含まれるアラキドン酸含有リン脂質
- ドコサヘキサエン酸富化Chlorella vulgaris CK22株の脂質特性
- 物質生産ツールとしての微細藻 : 電子指向型バイオテクノロジー(e-バイオ)を起点とする藻類工学の夜明け
- I(4)大学の立場から(日本水産学会理事会・日本学術会議水産学分科会主催シンポジウム 水産学と日本水産学会の未来Part-III-行動する日本水産学会-,シンポジウム記録)
- ラビリンチュラ類の脂質蓄積関連タンパク質の単離と機能解析
- ドコサヘキサエン酸富化Chlorella vulgaris CK22株のヒトにおける安全性および血清脂質濃度に対する影響の予備的検討
- Developmental Stage and Morphogenesis of Finfish Larvae, with special reference to Improvement of Larval Health(larvi 2005 (4th fish & shellfish larviculture symposium),Abstracts of Conference)
- 1Ap20 ユーグレナによるバイオ燃料生産のための高密度CO_2固定サイクルの構築(バイオマス・資源・エネルギー工学,一般講演)
- Δ12-fatty acid desaturase の解析によるラビリンチュラ類のPUFA生合成経路の解明
- 2Ia04 植物性バイオマス糖化液を利用したスラウストキトリッドによるBDF生産(バイオマス,資源,エネルギー工学,一般講演)
- 2. Problems and prospect of future development of finfish hatchery-technology for aquaculture
- 1P-120 食品産業廃液を利用したEuglena gracilisの光従属栄養培養(一般講演(発酵生理学,発酵工学),第65回日本生物工学会大会)
- 1P-109 バイオ燃料生産に適したラビリンチュラ類の選択的分離培養法(一般講演(発酵生理学,発酵工学),第65回日本生物工学会大会)
- 1P-046 Aurantiochytrium limacinum(mh0186株)の培養経過時間におけるカタラーゼ活性(酵素学,酵素工学,一般講演)
- 藻類を活用する食品素材開発(美味しい健康生活は微生物が作る〜作物生産,食品素材開発,健康支援〜)