ベニバナ赤色素及び黄色素の色素成分含有量の測定
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概要
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ベニバナ赤色素、ベニバナ黄色素の吸光度法による色素成分含有量試験法の確立のため、カルタミン、サフロミンA、サフロミンBの吸光係数を測定した。各化合物の単離はベニバナ赤色素(10g)抽出エキス及びベニバナ黄色素(50g)抽出エキスを各種クロマトグラフィーで分離精製し、カルタミン(329 mg)、サフロミンA(250 mg)、サフロミンB(130 mg)を得た。可視部吸収スペクトル分析の結果、吸光係数はカルタミンがE^<1%>_<1cm>=992(極大吸収: 530nm, 測定溶媒: DMF)、サフロミンAがE^<1%>_<1cm>=487[403 nm,クエン酸/リン酸水素二ナトリウム緩衝液(pH 5.0)]、サフロミンBがE^<1%>_<1cm>=603[416 nm,クエン酸/リン酸水素二ナトリウム緩衝液(pH 5.0)]であった(Table 1)。カルタミンを指標にしたベニバナ赤色素の色素成分含有量は抽出エキスが12.6, 12.2%、市販品が1.54, 0.23, 0.20%であった(Table 2)。ベニバナ黄色素ではサフロミンAを指標にしたときの色素含有量は抽出エキスが7.39, 8.84%、市販品が3.30, 3.29, 3.22%であった(Table 3)。また、サフロミンBを指標にした場合では抽出エキスが7.14, 5.96%、市販品が2.66, 2.65, 2.60%であった(Table 3)。
- 日本食品化学学会の論文
- 1998-11-30
著者
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