戦後盲学校理科教育における実験・観察学習の展開過程に関する文献的研究

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概要

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本研究では、戦前の盲学校で不可能とされていた理科の実験が、戦後、どのような歴史的変遷を経て、今日のような実験・観察を当然とする盲学校理科教育になり得たのかについて、文献による研究を行った。その結果、1950年代からの約50年間に、文部省、盲学校教員、理科教育研究者などが協力し、意欲的な実践研究と体制整備が急速に進んだことが明らかになった。時代別にみると、50年代には、盲児童生徒の実験の困難さが実践の中で具体的に認識されたこと、60年代は、感光器をはじめとする盲人用実験器具の開発によって物理・化学の実験が可能になったこと、70年代以降、指導法の実践研究が進み、物理・化学だけでなく、生物の観察学習においても、盲児童生徒の特性をふまえた指導のあり方に進展があったことなど、各時代の到達点が明らかになった。
障害科学学会の論文
2007-03-30

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