随伴性の心理学 : 対人行動について(寺岡隆先生退職記念)
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概要
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随伴性の心理学は、科学原則のもとに、随伴性の観点より、こころの理解、説明、予測、制御を目的とした自然科学である。こころとは、生体の活動の集合であり、こころを数量化したものを行動と呼ぶ。随伴性の心理学は、行動分析学をその基盤にもつが、行動分析学の知見や観点にこだわることなく、科学原則、記述的行動主義、随伴性、単純モデルという4つのキーワードのもとにヒトについての研究を行うものである。随伴性の心理学において、対人行動は、他者に対して刺激として機能するかどうかという観点、および、対人行動自体が先行刺激や後続刺激として機能するという随伴性の観点で分析され、研究される。対人行動の研究における随伴性には、他者を社会的刺激とする社会的行動を中心に分析する社会的随伴性と相互に刺激として機能し合う相互随伴性がある。また、社会的随伴性を記述する際には静的随伴性の観点が用いられ、相互随伴性を記述する際には静的随伴性の連続体である動的随伴性が用いられる。
- 駒澤大学の論文
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