単語の繰り返しが文章の信頼度に及ぼす影響(2)
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概要
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本研究では,「本当」という単語と「□」,「■」という2種類の記号を用いて,それらの単語の組み合わせによる情報量の違いが感情度,評価度,信頼度に及ぼす影響を7段階評定尺度法を用いて検討した。被調査者は,K大学,および,M大学で心理学(一般教養)の講義を受講している学生491名(男性176名,女性315名),平均年齢19.1歳(18〜30歳)であった。調査項目は,「本当」という単語と「□」,「■」という2種類の記号を用い,「本当」,「■■」,「本当本当」,「本当□□」,「□□本当」,「本当本当本当」,「本当□□□□」,「□□本当□□」,「□□□□本当」,「■■□□」,「□□■■」,「■■□□□□」,「□□■■□□」,「□□□□■■」という15種類の項目からなり,感情度(好き-嫌い),評価度(良い-悪い),信頼度(信頼できる-信頼できない)に及ぼす影響を7段階評定尺度法を用いて検討した。同一の有意味な単語の繰り返し回数が増えるほど感情度,評価度,信頼度が低下している。また,「本当」<「本当□□」<「本当□□□□」で有意に感情度,評価度,信頼度が低下していることから,有意味な単語をひとつ含んだ情報の場合にも,情報量が多いほど感情度,評価度,信頼度が低下しているという結果が得られた。また,図形情報においては,情報量と評定値の間に逆U字の関係が確認された。
- 駒澤大学の論文
著者
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