禅研究への社会心理学的知見の適用 : 禅に関する心理学的研究の諸問題II
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概要
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叢林生活においては、作務などの行動的側面と禅問答などの知的側面が存在し、いずれも、認知的不協和理論に基づいて分析可能な事象である。また、その過程は、思想改造の過程とも類似している。現在、禅に関する心理学的研究の多くは、坐禅時の心理的・生理的変化(記述統計学的)や修行による心理的変化などに焦点を合わせた研究であり、その根拠を教典(仏教・禅の思想)に求められている。しかし、本論文で述べてきたように、叢林生活における諸要因は、必ずしも、科学的に分析不可能なものではなく、むしろ、叢林生活は、現在、行動科学的手法と呼ばれる方法を経験的に用いて構成されてきたものであるといえる。
- 駒澤大学の論文
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