入学前期の内面的変化からみる介護学生の特徴
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概要
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介護福祉士養成の専門教育の中で求められるものの一つに対人援助技術がある。教員は介護学生に誰とでも交流することができる力を養っていく必要がある。入学して間もない1年次の前期は学生にとって大きな環境の変化があり、新しい人間関係を築く不安定な時期にあたるため、入学直後と前期終了時に実施したアンケートを分析し、学生の内面的変化から本学の学生の特徴を明らかにした。学生の特徴としては、人間関係が広がってくる前期終了時においても対人関係に不安を抱いており、積極的に他者へ働きかけることをせず、親密な友人関係を形成することを避ける傾向にある。また、介護福祉士という専門教育を受ける中で、高校生活から大学生活への移行がスムーズに行われないまま「できない」「わからない」が積み重なり大学生活における不適応を起こし、自分に自信が持てず消極的になってしまい、自尊心の低下を起こすことにつながっている。そこでこうした学生の特徴を理解した上で教員の個別的な関わりが重要になってくる。
- 松本短期大学の論文
著者
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村山 くみ
松本短期大学介護福祉学科
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丸山 順子
松本短期大学介護福祉学科
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尾台 安子
松本短期大学介護福祉学科
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福田 明
松本短期大学介護福祉学科
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上延 麻耶
松本短期大学介護福祉学科
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合津 千香
松本短期大学介護福祉学科
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赤沢 昌子
松本短期大学介護福祉学科
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小坂 みづほ
松本短期大学介護福祉学科
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福田 明
松本短期大学
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尾台 安子
松本短期大学
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