介護保険関連施設で働く看護職の実態と医療的行為に関する認識から見えてきたもの
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概要
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介護福祉現場における医療的行為の課題は社会的問題にもなっていることであり、以前より介護職間においては問題視されてきた。本学の共同研究においても介護職の医療行為に関する実態調査がなされてきた。そこで介護保険関連施設で働く看護職の実態と医療的行為についての意識調査を行なった。この調査結果から見えてきたことは、実態として看護職数が少ない状況の中で負担の多さと責任の重さを抱えて、医療的ケアを担うことができない状況にある。そのことから医療的行為について比較的安易に指示依頼を出してしまっている。安易に介護職に指示依頼をしている状況から医療行為そのものに対する理解不足みられる。また、介護職の医療的行為のヒヤリハットが、介護職に対する不信感につながり、介護職のレベル差に不満を感じ連携のとりにくさの一要因になっていることが明らかになった。施設においては看護職と介護職との連携は必要不可欠のことであるが、実際的には連携のとりにくさがあり、そのことが悩みにもなっている。医療行為について今一度看護職と介護職がともに連携ということを共有していくことが重要である。
- 松本短期大学の論文
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