住民の地域福祉活動推進に必要な「地域力」とその要素 : 松本市笹賀地区の活動をとおして
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概要
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社会福祉法において法定化された市町村地域福祉計画について、松本市役所健康福祉部福祉計画課では市内29地区に対して地区地域福祉計画の策定を提起し、それぞれの地区が住民主体で練り上げた計画をボトムアップ方式で統合するといった形で計画づくりを実施した。地域福祉計画の策定は策定過程そのものが地域福祉活動であり、策定過程においてどれほど住民参加が実現されたかということが、その後の活動が住民参加・主体で推進されていくかどうかの重要な位置を占める。松本市笹賀地区は住民が自らの力で積極的に計画策定に取り組み、その計画に基づいた住民福祉活動が同時進行してすすめられていき、各町会単位の活動と笹賀地区としての福祉推進が連動して展開されているという点で松本市のなかでもモデル的な地区である。地域福祉推進のためにはそこに住む地域住民の福祉意識や地域特性が影響するが、なぜ松本市で、その中でも笹賀地区で住民主体の地区地域福祉計画の策定・活動の展開が可能であったのかを計画策定過程とその後の活動、背景となる地域特性を考察することによって明らかにし、地域福祉活動の原動力となる「地域力」の要素を抽出して提起する。
- 松本短期大学の論文
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