本学卒業生が直面する現場課題
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概要
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本学卒業生を対象に、自記式アンケートを実施した。これは、仕事として継続することのできる積極動因、もしくは仕事を辞める消極的要因を探ることを狙いにしたものであったが、アンケートの結果からは、対利用者へのヒューマンな関わりとともに、低劣な労働条件や健康破壊、ストレスの蓄積などが告発され、これが退職への重要な因子となっていることが明らかとなっている。小論は、アンケートのうち「ヒヤリ・ハット」「感染症予防」「医療行為」の3課題について考察を行うものである。これらの課題は、リスク・マネジメントの観点から徹底した予防装置を創出していかなければならないが、介護事業所と現場労働者、そして国政策の三者の同一の歩調と方向性が確保されなければならない。このため、各章について、国政策の方向性を確認しつつ介護事業所と現場労働者の実施到達点を明らかにしていくこととする。とりわけ医療行為については、現在においても違法性が指摘されながら社会的な指弾を受けない奇妙な労働である。このことから、試みに医療行為に携わる際の判断基準を提示してみたい。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
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