高齢者福祉施設における介護相談員活動の現状と課題 : 福祉オンブズ活動の経験をふまえて
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概要
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介護保険制度は、利用者が施設と契約して必要なサービスを受けるシステムである。国は、2000年の介護保険制度導入と同時に、介護サービスの質を高めるため「介護相談員派遣等事業」を立ち上げた。この事業は、住民がサービスを提供する所に直接参加することで、サービスの質の向上をめざそうとするものである。外部から見えにくい施設の中に直接入って、市民の立場から入居者の苦情・要望を聞き、施設にその内容を伝えて、"橋渡し"するという、問題提起・問題解決型の事業である。筆者は、居住地で介護相談員(同市では、"福祉オンブズ委員"と呼称)の委嘱をうけ、2年間ボランティアで施設を訪問した。そこでの経験と、さらに、介護保険法施行とともに立ち上がった市民オンブズマンの活動を紹介しながら、本事業の意義と課題について述べた。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
- 2005-03-25
著者
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