自立支援にむけた居宅サービス計画の検討 : 要介護度の経時的変化と要因の調査から
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概要
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本稿ではA居宅介護支援事業所における、2001年12月1日から2003年12月1日まで、介護保険における居宅介護サービスを継続して受けている利用者123名に関する要介護度変化の要因を疾病、家族状況、利用サービスの現状などから分析したものである。今回の調査結果から、要介護度変化に影響を及ぼしている第一の要因は「家事代行」による過剰な介護というより、むしろ疾病の悪化であることが明らかになった。要介護度の重度化(1段階でも認定があがったものを重度化とする)は、疾患の持つ特徴による身体状況の悪化から生じている。従って、居宅サービス計画は的確な病状把握のもとに、予後判断を行いながら策定する必要性があることを再認識した。また、病状把握を的確に行ううえでは、医療機関やサービス機関等と介護支援専門員との連携を密に行わなければならないし、利用者の自立支援をめざすためには、サービスの選択や内容の検討においても病状把握をもとに行われる重要性の示唆を得た。
- 2006-03-25
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