聞き手反応の能力を高めるCALL教材開発と教授方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は, (1)日本語学習者が,相づちに代表される音声・視覚聞き手反応の形態と意味を理解し,運用できるようにするための教授方法の提案,(2)聞き手反応の混合学習用CALL教材の開発,(3)教授方法金体の評価を行った.聞き手反応は談話構築上,重要であることは広く知られているが,その教授可能性と学習の効果は実証的に検証されていない.そこで,本研究では聞き手反応の表現形式の広範的分類と性質記述を行い,学習者の習熟度を考慮し,シラバスを設計した.そして,個人学習,教師の指導,ロールプレイが混合された教授環境において使用するためのCALL教材を開発した.評価実験には中・上級の日本語学習者24名が参加した.個人学習の前後,教師の指導とロールプレイの前後,1週間後に聞き手反応の理解力と運用力を測定した.その結果,本提案教授方法は,相づちに分類される聞き手反応の教育に有効であることが示唆された.
- 日本教育工学会の論文
- 2008-06-20
著者
関連論文
- 母語話者と中国語話者の日本語朗読音声の基本周波数パターンの比較
- 英語・中国語・母語話者の日本語朗読音声のF0に現れる特徴(音声生成・知覚,聴覚心理,音声学・音韻論,一般)
- 英語・中国語・母語話者の日本語朗読音声のF0に現れる特徴
- 基本周波数パターン生成過程モデルに基づく日本語学習者音声の韻律の分析(一般)
- 中国語話者の日本語朗読音声の韻律的特徴と母語話者評価(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
- 教室発話に見られる英語母語・非母語話者教師の特徴語彙項目の特定(感情音声,韻律,声質,音声生成・知覚,脳機能,一般)
- 教室における母語・非母語英語教員による課題志向型発話語彙の統計分析(音声生成・知覚,聴覚心理,音声学・音韻論,一般)
- 電子掲示板における下線引き機能が学習者の心理面に及ぼす効果
- 複数言語の音韻論モデルを用いた母語認識手法
- 日本語単語のピッチアクセント型の発音学習システム
- 日本人による英語発音における母音挿入誤りの音声認識による自動検出
- 二言語の音響モデルを用いた音声認識による非母語話者の発音誤り検出
- 音声認識を用いた日本語非母語話者の発音誤りの検出
- 日本語発音教育への音声認識の利用
- 音声認識を利用した特殊拍教育における矯正フィードバックの妥当性の向上
- 日本語特殊拍の発音学習における音声認識の利用
- 音声認識を利用した特殊拍教育における話速の正規化
- 日本人の英語の発音評価の信頼性に関する研究
- 音声情報処理を利用した特殊拍教育システム
- 聞き手反応の能力を高めるCALL教材開発と教授方法
- 会話参加能力の向上を目指した日本語の「聞き手反応」のCALL教材開発と教授方法の提案(非言語情報とコミュニケーション/聴覚)
- 会話参加能力の向上を目指した日本語の「聞き手反応」のCALL教材関発と教授方法の提案
- 2言語の音響モデルを用いた音声認識による非母語発音誤りの検出と発音評価
- STiLL(Speech Technology in Language Learning)参加報告
- 多様化する米国音声言語研究 : DARPA時代の終焉と困惑 (体験報告)
- 日本語学習者の朗読音声のポーズ挿入と母語話者評価(第313回研究例会発表要旨)
- 日本語韻律指導に活かす中国語話者のピッチパターン分析(第312回研究例会発表要旨)
- A1. 聞き手反応としての音声・視覚表現の形態・位置・動きを理解し,実行できるようになるCALL教材DiscourseWareの開発(研究発表,日本音声学会創立80周年記念式典・第20回全国大会発表要旨)
- 聞き手反応の教授による学習者の日本語不安の変化
- 英語・中国語・母語話者の日本語朗読音声のF0に現れる特徴
- 聞き手側の語用技能の教授が日本語学習者に与える効果 : 聞き手反応の教授による聞き手としての認知変容モデル(言語・コミュニケーションの学習・教育と社会言語科学-人間・文化・社会をキーワードとして-)
- 教室における母語・非母語英語教員による課題志向型発話語彙の統計分析